残念ですが、震災は必ず起こります
災害に備える事で、二次被害を防ぎましょう
水が不足する事は、さまざまな影響を及ぼします。
災害時、トイレが使えない・もしくは汚染などにより使いづらい事で、体調を崩す人が多くいらっしゃいました。震災時に助かったにも関わらず、水がない事の影響で、トイレを我慢し、水分摂取を減らし、あまり動かないようにしていた多くの方が、エコノミークラス症候群により重症になられたり、亡くなられています。その多くは女性です。
水が不足する事は、さまざまな影響を及ぼします。
建物が無事で、下水道に問題が無いようでしたら、井戸の水をトイレタンクに汲む・ホースで注ぐなどの方法で利用し、ご家庭のトイレを使用する事ができたはずです。
また、最近の酷暑を思い出して下さい。夏場に災害に見舞われたら… 今でさえ、クーラーが壊れるだけで大変な事なのに、想像するだけで恐ろしいです。その時に、冷たい水があれば……
災害への備えを、ぜひご検討ください。
非常用井戸のメリット
災害や非常時に備えて井戸を設置すれば、断水による水不足といったリスクを軽減できます。
災害時に水道水が供給されなくなった場合でも使用できるため、備えの為に井戸を作られる方が、近年増えてきております。
昔ながらの石垣で囲われた井戸を想像される方がいらっしゃるかもしれませんが、現在、一般的な家庭で設置する井戸は、直径10センチの穴を掘削し、配管を通し、ポンプで水を汲む仕様になっておりますので、写真のようにコンパクトに設置する事ができます。また、電動ポンプは、蛇口をひねれば自動で水を出す事ができます。
普段から使用して水道代を削減しつつ、非常時には水源確保が可能となります。
ただ、災害時に電気が止まってしまった場合、電動ポンプが使用できなくなりますので、井戸水を使う事ができなくなります。
そんな中でも、水道や都市ガスに比べると、電気は復旧が早い傾向がある為、電気が復旧次第、水が使えるようになるのは大きなメリットと言えます。
電気が通ってない状態でも
ただ、電気が無い状態でも利用できるように、下記のような方法で準備する事も可能です。
- ポンプは手動のものを取り付けます。
(メリット:電気が無くても使えます。)(デメリット:手動の為普段使いには向きません。レバーを上げ下げするので体力を使います。) - 発電機を準備する事で、電気が使えない時は発電機に繋げる事で利用が可能になります。
(メリット:電動ポンプを使用する事ができます。また発電機は他の事にも活躍しますので災害対策が万全になります。)
(デメリット:一般的な発電機は、ガソリンが必要です。また、ガソリンを入れたままにする事は出来ませんので、空の状態で保管し、定期的にガソリンを入れてエンジンを掛け、メンテナンスを実施する必要があります。) - 1つの井戸で、手動ポンプと電動ポンプの両方を設置する事ができます。
(メリット:電動と手動、その時の状況に応じて使い分ける事が可能になります。)
(デメリット:設置の際の費用が高額になってしまいます。)
水道管は、横に走っている為、地震等の影響を受けやすく、災害時に水道が使えなくなってしまう可能性は高くなります。井戸は、縦に配管が走っている為、地震等の災害時でも被害を受けづらいとされています。
※残念ながら、被害状況によっては、水が出なくなってしまう可能性があります。自然の力は想像を超える場合がございますので、あらかじめご了承ください。
いざという時、ご近所で共有できます
ご近所・地域で非常時に助け合うための、一つの備えになれば幸いです。
いざという時に、地域の方のお役に立てたら…
そんな思いは皆さまお持ちかと思います。
自分や家族の為でもあり、近所の方の為にもなれば。
ぜひご検討ください。
井戸の水は飲めるの?
水道水が通っているのであれば、井戸は飲用以外で利用される方がメンテナンスが楽です。
ただ、非常時に飲むことも出来たら、一番いいですよね。
井戸水が飲用できるのは、各自治体の保健所の水質検査に合格し、かつ、1年に1回、定期的に水質検査を行う事をお勧めいたします。
良質な水源に出会えるかどうかは、土地によってさまざまです。
詳しくはこちらをご覧ください。